「平成アニソン大賞」の結果について、いろいろ想いを綴ってみよう
どうもこんにちは。
タングステンです。
早速ですが、先日「平成アニソン大賞」の結果が発表されましたね。
みなさんは結果をご覧になられましたか?
筆者もまだサラッと確認しただけでじっくりとはみていないのですが、そこそこ順当というか、「まあその曲選ばれるよね」という楽曲が多くノミネートされていたように思います。
ただ、この「平成アニソン大賞」の結果をじっくりみるとどうなるのでしょう?
筆者が抱いた「まあその曲選ばれるよね」という安直な感想とは異なる何かが出てくるかもしれませんし、ノミネートされている楽曲への想いがいろいろと湧いてくるかもしれません。
つまるところ、今回の記事は「平成アニソン大賞」の結果をダシにして、ノミネート結果についてちょっと考えてみたり、ノミネートされたアニソンについていろいろと語ったりする記事です。
この記事が面白いかどうかはわかりませんが、筆者・タングステンが書きたいようにいろいろと書いています。それでもOKという方はぜひともこの先を読み進めてください。
「平成アニソン大賞」の結果から考えてみた
まずは、「平成アニソン大賞」の結果をみてゆきましょう。結果についてみないことには話がはじまりませんよね。
今回は「平成アニソン大賞」の結果にならって、「ベスト楽曲」「2010年~2019年」「2000年~2009年」「1989年~1999年」の4つについてそれぞれ考えることにしましょう。
①「ベスト楽曲」
はじめに「ベスト楽曲」からみてゆきましょう。
今回「ベスト楽曲」にノミネートした楽曲は2曲ありました。その2曲は「残酷な天使のテーゼ」と「Agape」でしたね。
まあ、この2曲に関しては何も言うことないですね。順当も順当、アニソン好きから長年にわたって「神曲」と認められている楽曲ですから。
「残酷な天使のテーゼ」と「Agape」ですよ?
そりゃあ「ベスト楽曲」にノミネートしますよ。
とりあえず、「ベスト楽曲」に関しては文句なしの結果だと思います。
②「2010年~2019年」
さて、ここからは各年代にフォーカスしてゆきましょう。「2010年~2019年」、いわゆる「10年代」のアニメを彩った楽曲から選考が行なわれたんですね。
この各年代のノミネート楽曲ですが、「ベスト楽曲」の選考方法とは異なっていましたね。各年代のノミネート楽曲にはさまざまな部門が設けられており、それぞれの部門につき3曲のアニソンを選考していました。
設けられている部門のことは「平成アニソン大賞」リリースサイトにて説明がされていました。ここではその説明を引用しておきましょう。各部門の説明は以下の通りです。
作品賞:この年代での社会的・アニソン業界的に最も世の中を賑わせ注目された楽曲
作詞賞:特に作詞の分野で創作的で話題になった楽曲
作曲賞:特に作曲の分野で創作的に話題になった楽曲
編曲賞:特に編曲の分野で創作的に話題になった楽曲
声優ソング賞:声優アーティストの楽曲の分野で大衆に支持され話題になった楽曲 本人名義の楽曲のみ、キャラソンは選考対象外。
キャラクターソング賞:アニメキャラクターソングの楽曲の分野で大衆に支持され話題になった楽曲 キャラクターソロ楽曲・キャラクターユニット楽曲など。
アーティストソング賞:J-POPアーティストの楽曲の分野で大衆に支持され話題になった楽曲 ソロアーティスト・バンドなど。
企画賞:独創的な企画意図をもって創作・企画が面白いと思われた楽曲など。
映画主題歌賞:アニメ映画の主題歌や挿入歌の分野で大衆に支持され話題になった楽曲
特別賞:上記、部門には入らなくても、この時代に残したいと思われた楽曲
ユーザー投票賞:ユーザー投票により選考
なかなかたくさんの部門がありますね。これをそれぞれの年代で行なうわけですから、それなりの数の楽曲がノミネートしていることになります。
...と、部門の説明が長くなってしまいましたね(笑)
改めて、ここから「2010年~2019年」のノミネート楽曲をみてゆきましょう。
うーん、そうですねぇ...
まあ、良くも悪くも順当な結果になっているのではないかと思います。
特に「作品賞」にノミネートされている楽曲には思うことがありますね。確かに、ノミネートされている楽曲はどれも「作品賞」の選考基準に合致しているんですよ。
でも、なんでしょうね。選出された3曲が悪いわけではないんですけど、「平成アニソン大賞」のノミネート楽曲かと言われると「本当にそうだろうか?」と思っちゃうんですよね。
この違和感(?)はおそらく、筆者が考える「良いアニソン(=好みのアニソン)」と選出された3曲が噛み合っていないことから生じるものだと思います。そもそも、「作品賞」の選考基準が「この年代での社会的・アニソン業界的に最も世の中を賑わせ注目された楽曲」ですからね。何も間違っていないはずなんですけどね...
このほかの部門についても、少し違和感らしきものを覚えました。なんと言いますか、「話題性=ノミネート楽曲」みたいになっているところを強く感じちゃったんでしょうね。まあ、これも各部門の説明文通りなのでノミネート楽曲そのものは選考基準に合致していますし、楽曲そのものは悪くないんですよ。
ここには「もっと評価されるべき楽曲があるはずだ」という筆者の個人的な憤りみたいなものがあるのかもしれないです。アニソン好きというよりも、筆者のひねくれた性格の悪い部分が出てしまった感じですね(笑)
あ、もちろん「この楽曲はノミネートされて然るべき!」と思える楽曲も多くありましたよ!
③「2000年~2009年」
「2000年~2009年」、しばしば「ゼロ年代」と呼ばれる年代です。筆者個人としてはアニソンと出会った年代ですね。そもそも、オタクとして目覚めたのも「ゼロ年代」でした。『涼宮ハルヒの憂鬱』を観たことがすべてのはじまりでしたね。
さて、そんな「2000年~2009年」ですが、当然のようにハルヒの楽曲がノミネートされていました。編曲賞に「God knows...」、ユーザー投票賞に「ハレ晴レユカイ」と2曲もノミネートされていましたよ。
ほかにも、さまざまな楽曲がノミネートされていましたが、「2000年~2009年」のノミネート楽曲はある程度順当なものになっているように感じましたね。
ただ、筆者が感じた「ある程度順当」という感想は、筆者個人の「思い出補正」がかかった上での感想だということをここに表明しておきましょう。
この「2000年~2009年」のアニメやアニソンというものは、ゴリゴリのオタクである筆者を形づくったもの、いわばタングステンという一人のオタクの原点のような年代なんです。2010年、中学二年生の頃、『涼宮ハルヒの憂鬱』を皮切りに「ゼロ年代」のアニメを貪るように視聴していましたからね。
なので、この年代に関してはノミネート楽曲はもちろん、「ゼロ年代」という時代に対して人並み以上の思い入れが出ちゃうんです。
いやー、先に断っているとはいえ、思いっきり個人的な感想になってますね。
④「1989年~1999年」
「1989年~1999年」ですか...
この年代はなかなか実感が湧きませんね。
というのも、筆者が生まれたのが1996年なんですよ。知識としてこの年代については知っていますし、この年代に放送していたアニメもいくつかはみています。アニソンもだいたいのところは押さえているつもりです。
そんな筆者がみた「1989年~1999年」のノミネート楽曲ですが、概ね順当なのではないでしょうか?
ノミネートされている楽曲の半分以上が発表されてから20年近く経っている今でも「神曲」と讃えられているものばかりですし、個人的に好きな曲もたくさんノミネートされていますからね。
それにしても、「1989年~1999年」のノミネート楽曲ですが、めちゃくちゃ豪華な布陣になっていますね。ホント、名曲ぞろいな年代ですよ。
まあ、これも一定の年数経過と「思い出補正」によるブーストかもしれないですけど...
ノミネート楽曲たちへの個人的な想い
さて、ここまで結果についてみてきましたが、以降はノミネートされた楽曲にフォーカスしてゆきましょう。
「平成アニソン大賞」にノミネートされた楽曲たちのなかには、筆者が好きな楽曲がたくさんありました。そんな楽曲たちに対する想いや好きなポイントなんかを好き勝手に書いてゆこうと思います。
こちらも結果の区分と同様に「ベスト楽曲」「2010年~2019年」「2000年~2009年」「1989年~1999年」の4つにわけて書いてゆくこととしましょう。
「ベスト楽曲」:まさに平成を代表するアニソン
「ベスト楽曲」に選ばれた2曲。「残酷な天使のテーゼ」と「Agape」でしたが、先にも述べた通りこの2曲は順当ですね。ノミネートされて然るべきと断言できる2曲だと思います。
『新世紀エヴァンゲリオン』のOPテーマとしてアニソン好きから特別アニメ好きでもない人まで知る楽曲となった「残酷な天使のテーゼ」。カラオケのランキングでは常にTOP10に入っていますからね。
アニメも当時、社会現象となっていましたし、現在もファンが根強くいます。
そういう点から言っても、「残酷な天使のテーゼ」が「ベスト楽曲」にノミネートしたのは然るべきでしょう。
「Agape」は単純にイイ曲です。泣けます。ちょっと涙が流れるとかではなく、号泣です。感動できるアニソンとして真っ先に挙げられる楽曲とも言えそうですね。
『円盤皇女ワるきゅーレ』の挿入歌として2002年に発表された楽曲なんですけど、まあ色褪せないですよね。今、2019年ですよ。17年前に発表された楽曲だとは思えないです。
今回発表された「平成アニソン大賞」を機に改めて聴きなおしましたが、やっぱりイイ曲ですな~!
「2010年~2019年」:アニソン戦国時代!? 乱立する楽曲のなかでキラリと光った楽曲たち
そういえば、「2010年~2019年」ってどのくらいアニソンが発表されたんでしょうね?
各クールで放送されているアニメの数を30本と仮定しても、OP・EDだけで60曲のアニソンがあることになりますからね。
ということは、少なくとも1年で240曲、10年で2400曲...
とんでもない数のアニソンが生み出されていることになりますね!
さらに、アニメによっては豊富な挿入歌があったり、たくさんのキャラソンが発表されていたりしています。実際の楽曲数がどうなっているのかなんて見当もつきませんよ。
この膨大な数のアニソンのなかから選ばれたノミネート楽曲たち。先にも述べたようにいろいろと思うことはあるわけですが、基本的に選出された楽曲たちはイイ曲ぞろいですよ。
とりあえず、筆者的には「青空のラプソディ」「君じゃなきゃダメみたい」「Q&A リサイタル」「シュガーソングとビターステップ」「カレンダーガール」「Snow halation」がノミネートしていたのがとても嬉しかったですね。
ホント、この6曲がノミネートされていることに関しては「いやー、選考員のみなさんわかってんなー!」って感じです。
何よりも、「カレンダーガール」ですよ。筆者自身、この曲を知ってまだ日は浅いですが、「カレンダーガール」はマジでヤバいですよね。"マジでヤバい"などというチープな表現しかできないことが申し訳ないですが、あの曲は良すぎるんですよ!
一応、小学生の女の子向けに作られている『アイカツ!』という作品のEDテーマですが、いまだにそうとは思えないですよね。「嘘つけ!」って話ですよ(笑)
あまり書くとキリがないので、このくらいにしておきましょうか。
「2000年~2009年」:オタク・タングステンの原点、アニソンに思い出を刺激される
「2000年~2009年」は筆者がオタクとして目覚めた年代なんですよね。そして、アニソンというものの良さを知ったのもこの年代でした。
とまあ、そういうこともあってこの「2000年~2009年」という年代には思い入れがあるんですよね。
ノミネートされた楽曲もイイ曲ばかりですね。アニメにハマってすぐの頃にみていたアニメの楽曲が多くノミネートされていたこともあって、無性にうれしくなりましたよ。
「only my railgun」「もってけ!セーラふく」「Cagayake! Girls」「God knows...」「ふわふわ時間」「ハレ晴レユカイ」などなど、あの頃みていたアニメの楽曲がバンバンノミネートされていたんですよ。
もうなんかね、いろいろと思い出して泣きそうになっちゃいますね。
個人的にノミネートされていて嬉しかった楽曲は、「DISCOTHEQUE」「ハッピー☆マテリアル」「Gamble Rumble」ですね。
「Gamble Rumble」は『頭文字D Third Stage』のOPテーマです。めちゃくちゃ個人的な話になりますが、筆者がはじめて映画館に観に行った映画が『頭文字D Third Stage』なんですよ。たしか、当時はまだ幼稚園児でしたね。両親に連れられて映画館に行き、その直後に風邪をひいたのをよく覚えています。
まあ、そんな両親のおかげで「頭文字D」シリーズが大好きになり、本編中で使われているユーロビート楽曲たちが大好きになったんですよね。「Gamble Rumble」もそんなユーロビート楽曲の一つですね。
「DISCOTHEQUE」と「ハッピー☆マテリアル」は、アニメ本編をみたことがないのに曲だけは知っているんです。なぜかと問われても「なぜでしょう?」と返すしかないんですけど、この2曲もイイ曲ですよね。
「DISCOTHEQUE」はジャジーで色っぽいサウンドで筆者の心にドストライクですし、「ハッピー☆マテリアル」はポップでキャッチーなサウンドが聴いていて楽しいですからね。どっちもノミネートされているのが嬉しくて仕方ありませんよ。
この年代はヤバいです。筆者のノスタルジーをビンビン刺激してきます。
「1989年~1999年」:20年経っても色褪せない、往年の名曲たち
この年代のノミネート楽曲は「神曲」と呼ばれる楽曲ばかりでしたね。
少なくとも発表されてから20年が経過した楽曲たちが名を連ねている「1989年~1999年」ですが、まあすごい楽曲ばかりでしたよ。知らない曲を探す方が難しいのではないかと思えるほどには有名な曲が並んでいました。
とはいえ、この年代のアニメやアニソンの多くは筆者が生まれる前のもの、あるいは筆者が生まれてすぐのものがほとんどなんですよ。
それでも、ノミネートされたほとんどの楽曲を知っているんですから、この年代のアニソンはすごいですよね。
いろいろな曲がノミネートしていたわけですが、やはり「めざせポケモンマスター」が作品賞にノミネートしていたのが嬉しかったですね。筆者がゴリゴリのポケモン世代、かつポケモン大好き少年(22歳になった今も大好きですが...)だったこともあって、特に思い出深い楽曲です。松本梨香さんの歌声がめちゃくちゃカッコいいんですよ。
ほかのノミネート楽曲も筆者好みの曲だらけでしたね。「Tank!」「プラチナ」「おジャ魔女カーニバル!!」「魂のルフラン」「Butter-Fly」「Catch You Catch Me」といった「神曲」がそろっていました。
「Tank!」は筆者のアニソンに対する固定概念をぶっ壊した楽曲の一つです。だって、あの曲って完全にジャズじゃないですか。どう聴いてもアニソンだとは思えないですし、何よりめちゃくちゃオシャレですよね。はじめて「Tank!」を聴いたときの衝撃は忘れられませんよ。
「プラチナ」と「Catch You Catch Me」もすばらしいですよね。『カードキャプターさくら』の楽曲としてアニソン好きのなかではよくよく知られています。どちらも超絶イイ曲ですが、筆者は「プラチナ」の方が好きですね。
何よりも坂本真綾さんの美しくクリアな声が好きなんですよ!
あぁ、この年代も話し出すとキリがなさそうですね。
この辺りで幕を閉じておきましょうか。
やっぱりアニソンが大好きだ!
さてさて、ここまで「平成アニソン大賞」についていろいろと書いてきたわけですが、どうでしたかね?
各年代のノミネート楽曲について、いろいろと思うことがあり、そういう内容も書かせていただきました。また、ノミネートされた楽曲のなかで特にこの曲が好きだ、ということも書きましたね。
でも、一つ確実に言えることは、ノミネートされている楽曲にもそうではない楽曲にもすばらしいアニソンがあるということですよ。
筆者はアニメにハマり、アニソンというものを知ってからたくさんのアニソンを聴いてきました。実際に数えたわけではないのでその実数はわかりませんが、少なくとも2000曲以上のアニソンを聴いているのではないかと思います。
筆者がたくさんのアニソンを聴いてきて思うのは、アニソンはジャンルではないということです。
音楽のジャンルっていろいろありますよね。ポップ、ロック、ジャズ、クラシックなどなど。それはまあさまざまな音楽ジャンルがあります。そんな音楽ジャンルにおいて、アニメに使用される楽曲は多くの場合「アニソン」というジャンルの楽曲として扱われています。
でも、アニソンって本当にジャンルなんですかね?
「青空のラプソディ」のようなポップでキャッチーな楽曲もアニソンですし、「Tank!」のようなどこからどう聴いてもジャズな楽曲もアニソンなんですよ。「もってけ!セーラふく」のような電波ソング、「Gamble Rumble」のようなユーロビート、「カレンダーガール」のような激エモアイドルソング、「リライト」のようなロックな楽曲...
こうしてみてみると実にさまざまな楽曲がアニソンというジャンルに括られているんですよ。これってちょっと雑だと思いませんか?
だから筆者はアニソンはジャンルではないと考えているんです。ジャンルというよりは一種の区分みたいなものではないでしょうか。
アニソンという一種の区分のなかにポップ、ロック、ジャズ、クラシックといったジャンルがあると考えるほうがしっくりくるように思います。
まあいろいろと書いていますが、つまるところ、こういうことを考えるくらいにはアニソンが大好きなんですよ!
アニソンについてここまでいろいろと考え、好き放題に書いたのは久しぶりだったので楽しかったです。この記事を読んでくれた人もきっとアニソン好きの方でしょう。
みなさんも「平成アニソン大賞」の結果を受けて、アニソンについてちょっと考えてみるのもイイかもしれませんよ?
これからアニソンを知っていこうとしている人は、とりあえず今回ノミネートされている楽曲を片っ端から聴いてみましょうね!
P.S.
筆者が記事を書かせてもらっているアニメコラムサイト「あにぶ」で、今回発表された「平成アニソン大賞」のノミネート楽曲のなかから個人的に好きな10曲を紹介しています。よろしければそちらもご覧くださいね!